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Route 66 のビデオ&TV

第  12  回 放 送

 13日目 
■ ルート66走破の12日目
★ニードルズからルート66最後の街サンタモニカへ

 3,340km 地点,そしていよいよ,残り415kmを残すのみとなった山ぴーの旅もいよいよ最終回。Last Day 9:00AM のテロップのあと,ニードルズのベストウエスタン・ホテルから「おはようございます」と,挨拶をしながら出てくる場面で始まった最終日の朝。前回ご紹介した地図を開きロスのサンタモニカまでの道のりを確認したあと,「いつも,決めぜりふを言っていたから,今日も言うかな」と言い,いつもの決めセリフ “OK let's go” と言うのかと思ったが,最後は “I can do it” 「やればできるよ!!」と気合いを入れてスタート。
 このとき車を止めてあった右下の路面に描かれていた大きなルート66のロードサインは昨年(2011年)このホテルの入口にペイントされたものです。走り出すときにその全貌が映し出され,そのロードサインの大きさが解ったことと思います。第9回放送のときの「Trivia」のコーナーで取り上げたウインスローという街のロードサインが今までルート66で一番大きなロードサインと言われていましたが,ここのペイントもそれと同じくらい大きなロードサインです。

  

 

 

ヤマピーが宿泊したベストウエスタン・ホテルの入口にある
ルート66のロードサインの上でジャンプする陽気な5人


 ニードルズを出てルート66を走りながら今まで来た各州の回想シーンが始まる。途中ニューメキシコと言ったときにテキサスのミッドポイントの画像を使っていたのは,何かの間違いか? と細かいことはさておき,いよいよ,画面には3,380km,残り375km のテロップが映し出されたところで,恒例のリリーフランキーとの対談シーンが始まる。
 今回は最後と言うことで,今までの旅で逢った人に聞いてきた言葉「人生で1番大切にしてきたことって何ですか?」という質問をリリーフランキーに問いかけるが,ここでの言葉は割愛させていただきます。
 そして,いよいよ映画でも有名なランドマーク「Bagdad Cafe(バグダッドカフェ)」に到着。
 ここで,ナレータは「山下が最後に立ち寄ったのは…」といい,山ぴーは「最後のルート66での飯」といっていたが,本当にこれで終点のサンタモニカまで何処にも寄らないのか? と思っていたら,本当に立ち寄らなかったようでした。もしかしたら,DVDで多少の未収録部分として収められているかも知れないので,是非,DVDを購入して確認してみて下さい。ニードルズからこのバグダッド・カフェの途中もそうですが,この先サンタモニカまでのルート66も見所がたくさんあります。この山ぴーの旅を見た人がちょっとルート66を走ろうと思ったときに一番立ち寄ることのできる場所がサンタモニカからバグダッド・カフェ辺りだと思うので,この辺りは特に念入りに立ち寄って頂きたかったので少し残念な気持ちです。が,これは山ぴーの旅の記録であって,ルート66の紹介ブイでは無いので,仕方ないですよね。
 そして,ここでも山ぴーはハンバーガーを注文して食べますが,「人生で一番ハンバーガーを食べた2週間でした」と言っていましたね。余談ですが,ここの料理はあまり美味しくありませんので,ここへ立ち寄る際にはドリンクだけにしておくことをお奨め致します。
 
  

 

 

 

 

 

バグダッド・カフェの外観

 

 

 

 

 

 

 

 


  
バグダッド・カフェの看板

  

 

 

 

 

バグダッド・カフェの手前にあるロードサイン。

左奥がバグダッド・カフェで,山ぴーは店を出た後この道をこちら側へ向かって走って行きました。


 最後の食事を済ませ,バグダッド・カフェの駐車場から砂煙をあげて出ていく山ぴー。「とりあえず,これで最後のひとっ走り,LAまでぶっとばすぜ」といい,砂漠地帯(モハベ砂漠)を走り抜ける。
 全12回の放送で,私の一番の感動シーンはここでした。撮影された上空からのシーンはまさに圧巻で,何度も見ている景色は車からの目線ばかりなので,このようなシーンは心に深く残ります,そして,バックで流れていたニッケルバックの “Gotta be somebody” と毎回見ていたオープニングのシーンがフェイド・バックしてきてさらに感動…(T_T)ナミダ…
 この真っ直ぐな砂漠地帯の道を走りながら,この旅で出逢った人たちにいただいた想い出の言葉の回想シーンが終わり,画面に現れたのは3,662km,残り93km のテロップ。そして,いよいよ,ロスのパルムツリーが画面に流れ,ハリウッドへ到着。ここで山ぴーはルート66を外れ,ハリウッドブルバードを走る。この通りとハイランドアベニューとの交差点にはコダックシアターがあるので,これを見るために立ち寄ったようである。ご存じのとおり,コダックシアターといえばアカデミー賞のレッドカーペットが有名で,この前を通ったとき,さすが山ぴー「あのレッドカーペットをいつか歩きます」と言っていました。頑張れ!!

  

山ぴーがロスで見た山に据え付けられた「HOLLYWOOD」の文字


 いよいよ画面のテロップも3,754km,残り1km を表示。山ぴーの車はサンタモニカのビーチにあるピア(海へ伸びる橋桁のことで,サンタモニカの橋桁は遊園地が併設されていることで有名)の入口にあるアーチゲートへと真っ直ぐに向かって走る。
 このリポートを読んで頂いている方々には,ルート66の本質というか,事実を少しでも正しく知っていて頂くために,細かいことは言うなと言われるかも知れませんが,最後の説明をさせて頂きます。
 実は山ぴーが最後に走っていた道は「コロラド・アベニュー」といい,歴史上,正確にはルート66ではありません。この道の2本北西側にある「サンタモニカ・ブルバード」という通りがルート66になります。そして,サンタモニカ・ブルバードとオーシャン・アベニュー(海岸沿いに走る道)との突き当たりがルート66の終点と言われています。この突き当たりから海岸側へ少し歩いて行くとルート66の記念碑(写真参照)があります。ここで写真を撮ってルート66の旅の終わりを祝うというのが長年行われていた儀式のようなものでした。
 ただし,これはあくまでも2009年11月にピアの中腹にヤマピーが最後に撮影していたルート66のエンドサインが建てられる前までのことで,2年前からは,このピアのエンドサインがルート66の終点となりつつあります。
 山ぴーの使っていた地図と同じ物が手元にあるので,一応確認してみましたが,やはり,その地図にもサンタモニカ・ブルバードを通ってオーシャン・アベニューを曲がりピアへ行く道が赤く塗られており,ルート66とされていました。山ぴーはそれを知っていて,ビデオ撮りのためあえてこちらの道を選択したのだと思います。
 いよいよ,ピアのアーチゲートをくぐり夕日に向かって海へ向かって進みます。このとき左手に遊園地の観覧車を見ることができます。そして,ついにテロップのメーターは,
 from Chicago 3,755km
 to L.A. 0km
となり,完走〜〜 !!
 車を停め(山ぴーが止めたところは駐車禁止で,こんなところへ普通の人が車を停めたらすぐに係員が駆けつけてきて叱られます。ちゃんと左手にある駐車場に入れましょう),車から降り,エンドサインのあるところまで走り出す山ぴー。エンドサインの前で最後の一歩を踏み出し「GOAL !!」
 「この達成感,ハンパ無いです」といい,相棒の「あっくん」を抱きしめ「ありがとう」といい,運転席側のドアの上側表面に,コインで名前と日付と場所を「TOMO 11.11.15 In L.A」と記念に刻み込んでいました。
 「楽しかった,ものすごく楽しかった。色んな人にも出会えたし,この旅で得たものを次はちゃんと日本に持ち帰って,東京で活かすというのが…,そこまでが旅だと思っているので……矢っ張り,要するに,言いたいことは,やればできる,You can do it !! こういうことですよ。あきらめない!!」といってこの旅を締めくくっていました。

  

 

 

 

 

 

 

 

ピア入口のアーチゲート

  
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピア入口のアーチゲートは矢張り夜が美しい

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山ぴーが最後に撮影したエンドサイン           エンドサインからの夜景    

  
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009年11月11日に行われた “End of the Trail” の開幕式の様子

  

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらが元祖エンドポイントとされているルート66の記念碑


 最後にリリーフランキーとの対談シーンで「これからの人生で何を大切にして行きたいですか?」という問いかけに,「僕は矢っ張り,東京にいると他のことにとらわれちゃって,結構何が大切かということを見失いがちになってしまうので,たまに旅に出て…,旅に出ると自分が今何をしたいのかということがすごく分かったので,今1番しなきゃいけないこととか,今を大事にして行きたいなと思う.本当にあっと言う間に,人生は過ぎてしまうので,始めようと思ったら,その日から始める,ということを大事にしていきたいなぁと…。そしてまた,東京に戻って何か忘れかけたら,また,旅に行くということも覚えておきたいなぁと思う」。と言って全ての放送は終了となりました。
 山ぴー,お疲れ様でした〜m(_ _)m

 そして,この長〜い,リポートに辛抱強くおつきあい頂いた方々,ありがとうございましたm(_ _)m
 今度はDVD版に編集し直して,再登場の予定です。
 ルート66の山ぴーの足取りを追ってみよう,または,少しでも山ぴーと同じ空気を吸ってみよう,という方のために,ルート66の素晴らしさ,そして,手軽に立ち寄れる場所の紹介等をドンドンしていこうと思います。

Trivia(Route66 を知るための雑知識)

◆アンボイ
 ニードルズからバグダッド・カフェへ向かう途中に,どうしても寄りたいランドマークがあります。寛平ちゃんのアースマラソンでもこのランドマークの前を走っている写真が報道されていたので記憶に新しい方もいらっしゃるかも知れません。
 空からの撮影をしていた場所も恐らくここへ向かう途中の道では無いかと推測しています。サハラ砂漠の中を走り抜けるこの道はロスからルート66を走る方には,一番身近で最初に見ることができる,何処までも真っ直ぐで地平線が展望できる道です。
 アンボイ(Amboy)にある「ロイズカフェ (Roy's Cafe)」というランドマークなのですが,現在はオーナーが変わり,年中無休で営業をしています。

  

 

 

 

 

アンボイのロイズカフェの看板とロードサイン

  

 

 

 

 

 

砂漠のオアシス,アンボイのロイズカフェ


◆バーストーとヴィクタービル
 I-40インターステイトをバグダッド・カフェからロス方面へ向かっていくと,I-15インターステイトにぶつかり,I-15を南へ向かうと有名なラスベガス,北へ向かうとロスへ行くことができます。この交差点にある街がバーストーです。バーストーは鉄道の街で,バーストー・ステーションという大きなお土産売り場や食事ができる休憩所があります。ルート66沿いにもロードサインやランドマーク的なモーテルが数多く点在する街です。エルランチョモーテル(現在はアパートとしてレンタルハウスになっています)という,ルート66全盛期には,マリリンモンローが泊まったというモーテルもあります。現在もその部屋は保存されています。

  

 

 

 

 

 

鉄道と液をモチーフしたバーストーステーション

  

 

 

 

 

 

 

 

ルート66沿いのロードサインとモーテルの日暮れ時

  

 

エルランチョ・ホテルの104号室(手前の部屋)が

マリリンモンローが宿泊したといわれている部屋


 そしてバーストーから数分の場所にあるのがヴィクタービルという街で,有名なルート66の博物館 “Route 66 Museum” があります。ルート66のオリジナル製品も豊富なので,立ち寄る価値大です。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィクタービルの “Route 66 Museum”


◆サンバルナーディーノとリアルト
 サンバルナーディーノ(San Bernardino)には,マクドナルドの1号店が博物館となっているので,見学することができます。因みにマクドナルドのチェーン店1号はルート66の出発点であるシカゴにあります。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

現在は博物館となっているマックの1号店


 そして,リアルトという街には,ティピー(インディアンのテント)の形をしたモーテル “Wigwam Motel” があります。このモーテルは第9回の “Trivia” のコーナーで取り上げたモーテルとチェーンモーテルになります。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティピーの部屋になっているモーテル “Wigwam Motel”


 今回紹介したのはほんの一部です。まだまだ,カリフォルニア州のルート66沿いにも見所が沢山ありますので,旅をするときは下調べをして,準備万端で行きましょう!!

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